2016/12/8 長野県佐久市で、「佐久市有機農業研究協議会」主催の講演会が開催された。
2016年12月8日(木)に、長野県佐久市のコスモホール小ホールで、「佐久市有機農業研究協議会」主催の講演会が開催され、「土を健康にするための土づくりの基本と肥料の使い方」と題する講演を行った。昨年に続き2回目となる。「佐久市有機農業研究協議会」とは、佐久市・JA長野厚生連佐久総合病院などから構成される組織で、有機農法および環境保全型農法と健康な食文化についての実践的な共同研究・教育事業などを行っている。同日・同時刻に隣接する大ホールで「島津亜矢コンサート」が開催されたにも関わらず、講演会には約150名が参加し、昨年の人数と遜色がなかった。講演終了後、休憩の後には記述方式での質問に応じた。その数、30以上に達し意識・意欲の高い参加者で、話がいのある講演会であった。
2016/11/29 全肥商連主催の「第17回施肥技術講習会(実学編)」が開催された。
2016年11月29日(水)に東京農大世田谷キャンパスの横井講堂において、全国肥料商連合会(全肥商連)主催・農林水産省、東京農業大学後援による「第17回施肥技術講習会(実学編)」が開催された。全肥商連に加盟する肥料商・肥料メーカーなどの社員を対象に2011年より始まった講習会であるが、途中からは各県の普及指導員や「全国土の会」会員なども受講できるようになった。本講習会を受講して、検定試験に合格すれば「施肥マイスター」となる。今回17回目は、その施肥マイスターの資格更新を目的とする講習会であったが、その他に多くの普及指導員が受講した。参加者120名。
2016/11/16 全肥商連千葉県部会で講演を行った。
千葉市で開催された全肥商連千葉県部会で「土づくりの基礎と応用」と題する講演を行った。全国肥料商連合会(全肥商連)60周年記念行事を兼ねた講演会であった。参加者約70名で、普及指導員など千葉県職員も参加し、その中には東京農大土壌学研究室の卒業生も含まれていた。講演会終了後の懇親会は、全肥商連の西出専務理事(事務局長)の挨拶で始まった。
2016/11/2 日経 地方創生フォーラム [大学編]で講演を行った。
日本経済新聞社が主催する日経 地方創生フォーラム [大学編] ~地方創生に果たす大学の役割~ で東京農業大学高野克己学長と共に、「東京農大の東日本支援プロジェクト ~津波被災地相馬市における農業復興~」と題する講演を行った。
2016/9/29 福花園種苗(株)主催の「アルストロメリアフォーラム2016」が開催された。
長野県小諸市の福花園種苗(株)西軽井沢農場で「アルストロメリアフォーラム2016」が開催され、大型温室内の特設会場で、「アルストロメリア栽培のための土と肥料の基礎知識」と題する講演を行った。昨年に続いて2回目となる。参加者は全国から集まったアルストロメリア栽培農家など約100名。福花園では、昨年の講演会後に「全国土の会」法人会員となり、西軽井沢農場と四日市にある美里農場のハウス土壌の土壌診断に取り組んでいる。
2016/9/28 日本農業新聞に転炉スラグ特集第二弾(広告企画)が掲載された。
2016年1月の続編として、日本農業新聞に転炉スラグ特集(転炉スラグの魅力と威力)(広告記事)が掲載された。今回の企画では、筆者の他に青森県産業技術センター農林総合研究所の岩間俊太氏・ホクレン農業総合研究所の丹羽昌信氏の3名による共同執筆。2016/9/22 日本土壌肥料学会佐賀大会が開催された。
台風の襲来が懸念されたが、9月20日(火)から22日(木)まで、佐賀市内の佐賀大学キャンパスで2016年度日本土壌肥料学会佐賀大会が開催された。今大会では、平成14年から福島県伊達市月舘で行っている畑わさびの出荷再開を目的とする栽培試験結果を生産環境化学研究室大島宏行助教と産業振興(株)稲垣開生係長が発表した。
2016/8/24 日本農業新聞に緑肥特集(広告記事)が掲載された。
日本農業新聞には、2008年から続いている土づくり特集など特集記事の執筆を引き受けている。同じ紙面に掲載される広告を目的とする記事ではあるが、農家への情報提供には役立つ。今回、筆者の提案により緑肥特集が企画され、8月24日に掲載された。9月には、転炉スラグ企画第二弾が予定されている。
著作権の都合上、紙面を公開することはできないので、そのリメイク版を掲載する。
2016/8/3 今期初物を収穫した!
狭いわが家の庭で今期初物のゴーヤを収穫した。ゴーヤはネコブセンチュウが付きやすく連作を嫌う野菜のひとつであるが、わが家では5年連続栽培を行っている。ただし、ゴーヤ収穫終了後の秋にのらぼう菜、コマツナなどのアブラナ科野菜を作付け、収穫後の翌春に鋤き込む。今流行の「生物くん蒸法」だ。基肥はアブラナ科野菜鋤き込み時に分解促進も兼ねた自家製生ごみ乾燥物(パナソニックリサイクラーで乾燥)、追肥は農大式簡易土壌診断キット「みどりくんN」の呈色に基づいて、硫安のみ。今晩の夕食からゴーヤ料理が続く!
2016/8/2 (公財)肥料科学研究所研究会で講演を行った。
8月2日に(公財)肥料科学研究所主催の研究会で、「バイオマス資源を土づくりに活かすには」と題する講演を行った。普段の農家を対象とする講演会ではなく、聴衆は土壌肥料学の若手から熊澤喜久男先生をはじめとする重鎮。最若手は、筆者指導最後の博士課程後期修了者である蜷木朋子さん(現、明治大学農学部博士研究員)。
2016/7/31 わが家の近くにハクビシンが現れた!
川崎市麻生区のわが家近くでハクビシンの子供を発見した。近所で繁殖している可能性が大きい。都市部では、民家の屋根裏で繁殖し、真夜中に庭の果樹などを求めて出没する。
周辺では、タヌキの生息も確認されている。最寄り駅である小田急線新百合ヶ丘北側にはタヌキが住める里山が残っていたが、宅地開発により消滅した。毎年7月には、真夜中にホトトギスの鳴き声を度々耳にしたが、今年はわずか一回だけであった。
野生動物には、住みにくい環境になってしまった。
2016/7/21 JAとぴあ浜松「PCガーベラ部会」で施肥改善の取り組みが始まった。
施設園芸土壌の養分過剰が広く知られるようになったが、残念ながらそれに対する対策に本腰を入れることはまれである。そのような中、JAとぴあ浜松の「PCガーベラ部会」では2ヶ所のガーベラハウスで施肥改善への取り組みを開始した。7月21日、14名の部会員全員が2ヶ所の施肥改善試験ハウスを視察後、北営農センター会議室で勉強会を行った。部会員の平均年令は35歳、PCとはパッキングセンターの頭文字。
施肥改善試験の基本は、土壌診断分析結果に基づいた施肥を行うこと。両ハウス共に、基肥窒素・リン酸・カリ無施肥でこの5,6月に定植済み。今後は、土壌診断分析結果に基づいて、窒素・カリ・苦土などを必要に応じ液肥で補給する。
2016/7/4 「第5回土壌診断分析研究会」が開催された。
7月4日(月)に「第5回土壌診断分析研究会」が東京農業大学グリーンアカデミーで開催され、全国各地からJA系(系統)と商系の肥料関係両者を含めて61名が参加した。
13:30、JA全農あおもりの上平章弘さんの司会、斗澤康広会長(JA十和田おいらせやさい部長)の挨拶で開会した。先ず冒頭に、オブザーバーとして出席した農林水産省生産局農業環境対策課の柚賀
修課長補佐から計量法に関する情報提供があり、「施肥設計のための土壌診断分析は計量法に該当しない」ことになった経緯や理由が説明された。
その後、後藤逸男による基調講演「エッシェル型ICP発光分光分析装置による土壌診断分析」が行われた。ICP発光分光分析はわが国の土壌肥料学分野で1970年代から使われ始め、研究用分析装置としては広く普及してきたが、土壌診断室での利用はまだわずかにすぎず、原子吸光・炎光分析が主流となっている。同時多元素分析が可能なエッシェル型ICP発光分光分析装置を土壌診断分析に応用すると、従来のシーケンシャル形に比べて測定時間が飛躍的に短縮できること、アルゴンプラズマの真上から測光する軸方向観測を用いると従来の横方向観測に比べて感度が10倍程度向上する。ただし、カリウム・ナトリウム分析では横方向観測より大きなイオン化干渉を受ける。それを回避するには0.01M/Lのセシウムを共存させることが有効である。エッシェル型ICP発光分光分析装置と自動化学分析装置の組合せにより土壌診断分析の飛躍的効率化が達成できる、などが報告された。 休憩を挟んで、「第5回手合わせ分析結果」が紹介された。北海道富良野市のタマネギ畑と水田から採取した2点の土壌について、19の土壌診断室が手合わせ分析に参加した。pH(H2O)については、変動率が5%以下であったが、交換性塩基・CECでは10~20%、その他の分析項目ではそれ以上のバラツキとなった。同一土壌を分析してもこの程度の変動となる土壌診断分析の現状である。今後いかにこのバラツキを縮めるかが土壌診断分析研究会の課題である。
続いて、吉田綾子東京農大客員研究員が座長となり、「土壌診断分析の分析効率化への課題とその対策」と題するシンポジウムが行われた。事前に参加者からアンケートを回収し、それらの取りまとめ結果を題材にさまざまな論議が行われた。シンポジウムは本研究会最初の試みであったが、参加者には大変好評であった。
研究会終了後、キャンパス内の学食に会場を変えて情報交換会が行われた。中嶋大地副会長((株)生科研会長)の挨拶と乾杯で始まり、和やかかつ活発に意見交換がなされ、19:30盛会裡に終了した。
2016/7/13 長崎県諫早市で、八江農芸(株)主催の講演会が開催された。
長崎市諫早市に本社を置く農業資材会社八江農芸(株)主催の講演会が諫早市で開催した「八江アグリフェア2016」の一環として開催された講演会で「施設園芸のための健康な土づくり」と題する講演を行った。アグリフェアの参加者約40名が参加した。その中には、「全国土の会」の常連会員である3名が含まれていた。講演終了後、「全国土の会」会員の案内で諫早干拓地内の農地を視察した。
2016/7/13 JA熊本市・興農園(株)主催の講演会が開催された
熊本地震が起きた4月14日からちょうど3ヶ月ぶりに熊本を訪れた。JA熊本市なす部会と地元の農業資材会社である興農園(株)主催の講演会が、JA熊本市西部支店で開催され、「施設園芸のための健康な土づくり」と題する講演を行った。参加者はなす栽培農家を中心に約20名、全員元気な若手農家であった。2016/6/15 香川県で全肥商連主催の「第16回施肥技術講習会」が開催された。
2012年に始まった全肥商連施肥技術講習会が16回目となった。今回の会場は香川県綾歌郡宇多津町JR宇多津駅前の「ホテルサンルート瀬戸大橋」で四国初の講習会。参加者約100名の内、12名の普及指導員が含まれていた。本講習かが農林水産省の後援事業であることから8回以降、全国各地の普及指導員も参加するようになり、今回までに累計参加者は約120名となった。今後、さらに普及指導員の参加を期待したい。今回の二日間にわたる講義のスケジュールは下記のとおり。
初日15日の講義終了後には、有志による意見交換会(懇親会)が行われ、講義内容の質問などを含めて、有意義な会合となった。
2016/6/6 特定非営利活動法人全国農業体験協会主催の研究会で講演を行った。
東京農大の客員研究員でもある加藤義松さんが理事長のNPO法人全国農業体験協会の総会に先立ち研究会がJR中野駅前の中野サンプラザで開催され、「野菜の連作障害はなぜ起こる」と題する講演を行った。本会には全国の体験農園園主約80名が参加し、その中には「全国土の会」の支部である「全国体験農園土の会」のメンバーも含まれていた。講演と総会終了後に別会場で懇親会が開催された。2016/5/26 チヨダウーテ(株)主催の「第5回Fクレスト会」で講演を行った。
石こうボードメーカーであるチヨダウーテ(株)主催の研究会。会場は、東京ビックサイトで「環境展」に合わせて開催されている。「国産資源を活用した環境にやさしい農業」と題する講演を行った。2016/5/25 タキイ種苗(株)主催の「平成28年度中部地区秋商品説明会」で講演を行った。
名古屋市の名古屋マリオットホテルを会場として開催された秋商品説明会において、「目指そう! 健康な土づくり」と題する講演を行った。参加者は中部圏内の種苗会社の社員ら約100名。2016/4/27 転炉スラグプロジェクトメンバーの岩間俊太氏(青森県農林総合研究所)が北日本病害虫研究会「研究報文賞」受賞
平成23年から3年間実施した農水省の新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「転炉スラグによる土壌pH矯正を核としたフザリウム性土壌病害の耕種的防除技術の開発」のプロジェクトメンバーである(地独)青森県産業技術センタ-農林総合研究所病虫部の岩間俊太さんが、北日本病害虫研究会の「研究報文賞」を受賞した(2016年2月)。対象報文は、レタス根腐病に対する転炉スラグ活用技術に関する内容。岩間さんは、プロジェクト発足前より青森県内で転炉スラグを活用したアブラナ科野菜根こぶ病・レタス根腐病などにチャレンジ、プロジェクト終了後もトマト青枯れ病、青森県の主要産物であるニンニクの黒腐菌核病・紅色根腐病などの対策にも果敢に挑んでいる。
筆者らが昭和50年代に転炉スラグによるアブラナ科野菜根こぶ病対策を開発した当時には、非常識とささやかれていた技術であったが、約半世紀を経て実用化に弾みが付いた。岩間さんを始め、転炉スラグプロジェクトメンバー各位に敬意を表したい。
2016/4/25 青枯れ病で苦しむトマト農家に朗報!
平成23年から3年間実施した農水省の新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「転炉スラグによる土壌pH矯正を核としたフザリウム性土壌病害の耕種的防除技術の開発」の一環として、農研機構東北農業研究センターと青森県産業技術センター農林総合研究所が行った転炉スラグを活用したトマト青枯れ病対策試験の成果が冊子として公開された。
トマト青枯れ病が石灰資材の施用により軽減されることは以前から明らかになっていたが、今回の研究により転炉スラグを施用して土壌pH(H2O)を高めることにより、トマトの生育・収量に悪影響を及ぼすことなく、発病を軽減されることが実証された。転炉スラグプロジェクトのすばらしい成果であり、青枯れ病に苦しめられている全国各地のトマト農家には朗報だ。
写真左:トマト青枯れ病(熊本県)
写真右:トマト青枯れ病に対する転炉スラグ施用効果:転炉スラグ施用区(右畝)と対照区(左畝)
東北農研門田原図(2014)
農研機構東北農業研究センター技術紹介パンフレット
2016/4/6 月刊雑誌「植物防疫」に転炉スラグに関するミニ特集が掲載された。
一般社団法人日本植物防疫協会発行の月刊誌「植物防疫」4月号(70巻4号)に、ミニ特集:「転炉スラグによる土壌病害の被害軽減技術の開発と実用化」が掲載された。
ミニ特集の目次は、次のとおり。
転炉スラグの農業利用技術の開発と普及------------------------------------後藤 逸男
転炉スラグによる土壌pH矯正が野菜の細菌性病害の発生に及ぼす影響-------門田 育生・今崎 伊織
レタス根腐病の被害軽減技術の開発と実証----------------------------------岩間 俊太
ホウレンソウ萎凋病の被害軽減技術の開発と実証----------------------------岩館 康哉
セルリー萎黄病の被害軽減技術の開発と実証--------------------------------大島 宏行
★ 中身をご覧になりたい方は、購入して下さい。(申込先は、本の表紙をクリック)
2016/3/27 わが家の庭で畑わさびを収穫した。
2014年6月、福島県伊達市で開始した「畑わさび放射性物質吸収抑制対策試験」で使用したわさびのプラグ苗をわが家の夏ミカン株下に定植した。目的は、暑さに弱いとされるわさび栽培を川崎市でも栽培できることを実証すること。定植後の生育は順調で、昨年2015年3月に引き続き、2度目の収穫を行った。
わさび栽培土壌のpH(H2O)は約7.5、石灰資材はもちろん転炉スラグ。収穫した約500gのわさび(花茎・葉・葉柄)から作った「わさびしょうゆ漬け」は、ビールのつまみに最高! 辛さも、バッチリ!
2016/3/23 福島県伊達市において「畑わさび放射性物質吸収抑制対策試験結果報告会」が開催された。
2011年3.11の東日本大震災に伴う福島第一原発事故により未曾有の農業被害を被った福島県では、その後関係者の努力により主要農産物の多くが栽培および出荷を再開した中で、伊達市月舘・霊山地域特産の畑わさびについては、未だに出荷停止が継続されている。
筆者らは、JA伊達みらい(現在、JAふくしま未来)の協力要請を受け、2014年より畑わさびへの放射性セシウム吸収抑制対策試験を伊達市月舘で実施してきた。その報告会が、3月23日にJAふくしま未来伊達地区本部の「みらいホールかけだ」で開催された。昨年3月に続いて、2回目となる報告会。
本年度は、福島県農業研究センター・伊達普及所との共同対策試験を実施した。報告会では、先ず農研センターの小林智之主任研究員が「畑わさび安定生産のための簡易パイプ施設を利用した遮光栽培」、続いて筆者が、「伊達のはたわさび、復活の決め手はこれだ」と題する報告を行った。
本年度の対策試験の結論は次のとおり。
3.11以前には、桑畑や杉林などの山中で畑わさびの栽培が行われていたが、林相の放射線量が高いため従来通りの栽培は断念すべきで、山中から平地に移さざるを得ない。自然の物質循環から遮断される畑地環境下では、適切な土壌改良と施肥管理と遮光のための被覆栽培を行う必要がある。月舘地域一帯の土壌は花崗岩を母材とするまさ土が主体で、塩基の溶脱による土壌酸性化が進みやすく、CECは10meq/100g程度と保肥力に欠ける。そこで、転炉スラグによる酸性改良とゼオライトの施用による保肥力増大と交換性カリ保持力向上を目的とするわさびの現地栽培試験を行った結果、両資材による顕著な土壌改良効果が認められた。また、作土中に交換性カリが60mg/100g程度以上となるようにカリ肥料を施用すれば、作土の放射性セシウム強度が1,500Bq/kg程度以下であれば、わさびへのセシウム移行が抑制される。
2016/3/11 熊本県阿蘇市で「九州沖縄土を考える会総会・研修会」が開催された。
「全国土を考える会」の支部組織「九州沖縄土を考える会」主催の研修会で、「考えよう!健康な土づくりとは」と題する講演を行った。九州各地から集まった大規模農家約30名が参加した。
「全国土の会」と研究会名称が類似するだけではなく、よい土をつくるという目的も同じであるので、今後さらに連携を深め、両研究会の相互交流なども推進したい。
2016/3/8 JAとぴあ浜松で「営農指導員課題報告会」が開催された。
JAとぴあ浜松では、営農指導員の資質向上を目的として、1年間に一人一課題の研究課題を課している。年度末には全員が持ち時間15分間の報告を行う。3月8日には、予選会で選抜された7名の営農指導員による「営農指導員課題報告会」が湖北営農センター会議室で開催された。筆者も審査員として参加した。このような報告会は兵庫県のJAあわじ島でも以前から行われている。今後、全国のJAにも拡がることを期待したい。報告会終了後、優秀報告者と平成27年度に営農指導員を対象に5回行った「土壌肥料学講座理解度確認テスト」の最高得点者の後藤公郎さんに賞品が授与された。
午後からは、花き営農センターでガーベラ生産農家を対象に「検証! とぴあのガーベラの土」と題する講演を行った。
2016/3/4 宮城県美里町で「JAみどりの園芸振興研修会」が開催された。
宮城県美里町は仙台の北東40kmに位置し、水田を中心に園芸・畜産を組み合わせた複合型経営が主体。特別栽培米の生産拡大を図るとともに、園芸振興を積極的に展開。「仙台小ねぎ」や「ほうれん草」「みず菜」をはじめとする施設園芸も盛んで、特に「ほうれん草」は、国の指定産地の登録を受けている。
昨年に引き続き、2回目の「JAみどりの園芸振興研修会」で講演を行った。近年、普及センターでは土壌診断分析を行わない地域が増えている中で、宮城県では9ヶ所の普及センター、それぞれで年間1000点内外の土壌診断分析を行っている。地元の美里農業改良普及センターでは、「全国土の会」の常連会員でもある上山啓一技術主幹が、土壌診断分析結果に基づいた施肥管理の啓発に尽力している。定性分析ではあるが、ハウス土壌の硫酸イオン分析にも積極的に取り組んでいる。
2016/2/25 東京農大横井講堂で「第15回施肥技術講習会」が開催された。
平成11年より開始された全肥商連主催「施肥技術講習会」が15回目を迎え、東京農大横井講堂で開催された。今回の参加者は138名で、その内訳は日本GAP協会会員(農家主体)が33名、普及指導員が29名と全肥商連会員・元売賛助会員を上回った。その他に、全国土の会から20名、東京農大学生が15名参加した。参加者範囲の拡大、特に指導普及員の参加は大変好ましいことである。
翌26日には4グループに分かれて、リアルタイム土壌診断・植物栄養診断の実習が行われた。参加者の関心はこれまで以上に高く、多くの質問も寄せられた。
2016/2/23 東京農大土壌学研究室平成8年度卒業の藤田 裕君に博士(農芸化学)が授与された。
2月23日、平成8年度(1996年度)東京農業大学土壌学研究室卒業生で現在茨城県農業総合センター 専門技術指導員室(担当:土壌肥料)に在職する藤田 裕君に東京農業大学から博士(農芸化学)が授与された。
学位論文題目は、「茨城県の黒ボク土ナシ園における堆肥施用および施肥改善が地下水・土壌・大気環境に及ぼす影響」
なお、同研究内容で、2015年度日本土壌肥料学雑誌論文賞を受賞している。
2016/2/20 長野県岡谷市で、「第16回岡谷市農業シンポジウム」が開催された。
長野県岡谷市農業振興連絡協議会主催の「第16回岡谷市農業シンポジウム」が岡谷市のカノラホールで開催された。雪の降る悪天候の中を岡谷市内の農業者の他に園芸愛好家などの一般市民参集した。事務局で用意した資料250部がなくなってしまい、参集者は約300名に達した。講演のテーマは、「おいしい野菜栽培のための土づくり -土づくりの基本と生ごみリサイクル-」であった。
筆者らは、平成10年前後に岡谷市内の認定農業者のカーネーションハウスを対象に土壌診断調査を行った。また、平成11年には「第11回全国土の会長野大会」を同じカノラホールで開催している。
講演当日の午前中には、久しぶりに諏訪湖畔を訪れた。釜口水門から天竜川に流れ出る水は緑色であった。講演の中では、その写真を写し、より一層環境にやさしい農業への取り組みへの必要性を強調した。その日の昼食には、諏訪湖畔の川魚料理店で岡谷名物の鰻重を味わった。また、諏訪の地ビールで講演に弾みを付けることにした。
2016/2/19 エース会主催「第16回土づくり講演会」が富士見町で開催された。
今年で16回目となる長野県諏訪郡富士見町での「土づくり講演会」が開催された。第1回は江井兵庫氏が担当したが、第2回目からは筆者が引き継いで、連続15回目の講演会。主催はエース会だが、企画は長野県富士見町の(有)諏訪農資。富士見市だけでなく周辺の市町村から毎年多くの常連さんが集まる勉強会として定着した。午後13時、(有)諏訪農資の五味長三会長の司会により開会され、富士見町の小林一彦町長・JA信州諏訪の両角善太郎常務理事の挨拶に続き、講演に入った。今回のテーマは、「施肥名人になろう!」。これまでの講演内容の復習を兼ねて、参加者全員が肥料や土壌改良資材に関する15題の問題に取り組んだ。各問題毎に解説を行い、途中の休憩を挟んで16時30分に終了した。その後、高正解率修得者10名に(有)諏訪農資の五味瑞枝社長より賞品が授与された。なお、最高得点者は15問中14問正解であった。参加者は約150名。
2016/2/9 JAとぴあ浜松での平成27年度営農アドバイザー研修会が終了した。
昨年6月より開始されたJAとぴあ浜松の営農アドバーザー研修会(全5回)が終了した。浜松市のJAとぴあ浜松の営農指導員約60名を対象とした土壌学講座。会場はJAとぴあ浜松本店、毎回90分の講義後に10分間試験を実施(写真右)して、受講者の理解度を自己評価することにした。また、午後には営農センター毎に意見交換会が開催された。次年度からは、農家も含めた研修会が予定されている。
5回の研修会テーマは次のとおり。
★第1回:土とは何か
★第2回:土のしくみ
★第3回:土壌診断と土づくり
★第4回:有機物と土づくり
★第5回:土壌診断から見直す土づくり -土壌のリン酸過剰問題への取り組み-
2016/2/6 例年より約1週間早く、わが家の庭で梅が開花した。
例年より約1週間早く、2輪の梅花が開花した。下の写真は、緑顎梅に高接ぎした枝の花で、品種名は不明。ムスカリもこれまでになく早く開花した。また、芝の中に植えたクロッカスが早くも芽吹いた。
2016/2/2 会津若松市で、「平成27年度会津地方園芸振興セミナー」が開催された。
福島県会津若松市周辺は、アスパラガス・トマト・キュウリなど園芸が盛んな地域。園芸農家を中心に約140名が参加して、園芸振興セミナーが開催された。福島県内での同セミナーは2014年の県中地域に続いて2回目。「今こそ、目指そう! 健康な土づくり」と題する講演後に、福島県農業総合センターの宍戸邦明主任研究員が講演「きゅうり、トマトの土壌病害対策」を行った。宍戸氏は2013年から3年間行った転炉スラグプロジェクトのメンバー。講演の中では、もちろん転炉スラグによる土壌病害被害軽減に関する情報提供がなされた。セミナー修了後、会津農林事務所内において、普及指導員を対象として土壌診断分析結果から施肥設計を立てるための研修会を行った。行政主催の講演会では初めてであったが、大変有意義な研修であった。
2016/1/30 東京都日野市で、「生ごみリサイクル講演会」が開催された。
東京都日野市役所において、ひの・まちの生ごみを考える会主催・日野市講演による「生ごみリサイクル講演会」が開催され、「生ごみ堆肥を使った土づくり・野菜づくり」と題する講演を行った。ダンボールコンポなどによる生ごみリサイクルを実践し、ガーデニングを愛好する30名ほどが参加した。その中には、なつかしい顔も見られた。1時間半の講演後には質問が多く寄せられ、日野市民の生ごみリサイクルに対する意気込みが感じられた。日野市環境共生部ごみゼロ推進課では、積極的な生ごみリサイクルを推進し、ダンボールコンポスト資材などへの補助制度を設けているが、電動生ごみ乾燥機への補助はなしとのことであった。生ごみリサイクル方法にはさまざまな方法があり、それぞれ一長一短がある。生ごみ乾燥機では確かに電力を消費するが、きわめて合理的な生ごみリサイクル手段となる。今や、各家庭にテレビや洗濯機、冷蔵庫などは必需品ではないか。生ごみ乾燥機もその様な家電のひとつと考えてほしい。電力を節約するには、供給余剰となる夜間に稼働させればよい。ただし、夜間電力契約をしない限り電気代の節減にはならない。また、乾燥した生ごみに水を加えて堆肥化するなど以ての外だ。乾燥生ごみは、そのまま肥料として使える。
★ 生ごみ乾燥物を肥料として活用する方法については、下記からダウンロードして下さい。
2016/1/29 静岡市で、JA静岡市主催「花卉セミナー2016」が開催された。
JA静岡市には約70軒の花卉栽培農家があり、バラ・トルコキキョウ・西洋ギクなど多品目の花卉類を生産している。それらの農家やJA、市場関係者などで構成されるJA静岡市花卉委員会主催の「花卉セミナー2016」が静岡市内のホテルで開催された。昨年に引き続き、「第二弾 高品質な花は土づくりから」と題する講演を行った。その後の懇親会では、昨年の講演を聴き、施肥改善に取り組んでいる農家と懇談した。
2016/1/27 十和田市で、「JA十和田おいらせ冬期営農教室」が開催された。
JA十和田おいらせ管内は青森県内でも園芸が盛んな地域。主品目は、にんにく・長芋・ごぼう・大根・トマトなど多数。同JAの土壌診断室は単JAでは全国でも屈指の設備とノウハウを有する。また、筆者らが開発した塩化ナトリウム溶液によるマルチ抽出分析法を採用している。
毎年1,2月にJA本店で「冬期営農教室」が開催され、今回は「目指そう! 日本一健康な土づくり」と題する講演を行った。参加者は多くの常連農家を含む約150名。
講演終了後には、全支店の営農指導員の研修(写真右)が開催された。営農指導員の資質向上にも積極的である。
2016/1/26 青森市で、「健康な土づくりレベルアップ研修会」が開催された。
青森県・JA全農あおもり・肥料メーカーなどで構成する青森県施肥合理化推進協議会主催の「健康な土づくりレベルアップ研修会」が青森市内の青森県火災共済会館で開催された。青森県では、平成19年度から「攻めの農林水産業」の重点施策として、市町村、農業団体と一体となって、県内のすべての農業者が土づくりに取り組むことを目指す「日本一健康な土づくり運動」を展開している。今回の研修会は、その一環として開催された。研修会の様子が同日午後7時のNHKニュース地方版で放映された。
2016/1/23 東京都中野区で、「土と肥料を使いこなす㊙テクニック」講演会が開催された。
東京都中野区産業振興センターにおいて、中野・コンポスト連絡会主催・中野区後援による「ガーデニングを楽しむための土と肥料の基礎講座 「土と肥料」を使いこなす㊙テクニック」が開催され、中野市民の他、川崎市などから約40名が参加した。昨年に続いて第二回目の講座であった。
2016/1/1 月刊「農業経営者」に「土と施肥の基礎知識」の連載が始まった。
月刊「農業経営者」は(株)農業技術通信社の昆吉則社長が編集長の月刊雑誌。連載期間は2016年1月号より連続24回の予定。タイトル「土と施肥の基礎知識」は農文協から出版されている「土と施肥の新知識」にちなんでつけた。読者の皆さんが気軽に読んで、土と肥料の基礎を学べる内容としたい。
★ 中身をご覧になりたい方は、購入して下さい。(申込先は、本の表紙をクリック)